ビデオプロジェクター VPL-VW855のヒミツ②と③
- 2018/10/7
特長 ②: ネイティブ4Kパネル
4K映像を忠実に描きだす、ネイティブ4K(水平4,096×垂直2,160画素)パネル搭載
劇場用のデジタルシネマプロジェクターに搭載している1.55型「4K SXRD」と同じ解像度「有効885万画素(水平4,096×垂直2,160画素)」をもつホームプロジェクター用のネイティブ4Kパネル0.74型「4K SXRD」を搭載。これにより、フルHDパネルでは表現できない高精細かつ自然な表現が可能になり、被写体の輪郭や微妙なディテールまでクリアに描きだします。また、ネイティブ4Kパネル採用のため、3Dコンテンツも2Dコンテンツと同様に4K解像度で臨場感豊かに楽しめます。
スクリーンの高さの1.5倍の距離で視聴可能
プロジェクターで投写されているスクリーンに近づくと、投写デバイスの画素が目立つため臨場感や奥行き感が損なわれますが、「4K SXRD」プロジェクターでは、画素が微細なため、スクリーンの高さの1.5倍まで近づくことが可能となりました。この距離におけるスクリーンに対する視野角は60度です。頭を左右に振らずに視野いっぱいに映像が入り、人間工学的見地からも理想的な位置で視聴でき、映像への没入感を生みだします。
プロ用カメラ技術で培ったパネル固着技術を採用
プロ用カメラのイメージャー固着技術をベースに「4K SXRD」固着に展開し、パネルを高解像度化することで各パネルの精度が向上しました。パネルを高精細化することで要求されるパネルアライメントの高い精度を満たすための高度な光学部品設計、そしてより高い要求レベルを満たすための位置補正機能を採用。これにより、画素の色ずれが原因で発生する色の濁りやにじみの少ない、正確な色再現を可能にしました。
4K解像度(4K/60p(*)信号含む)のコンテンツを、劣化なく高精細なまま楽しめる
ネイティブ4Kパネル「4K SXRD」搭載により、4K解像度(水平4,096×垂直2,160画素または水平3,840×垂直2,160画素)のコンテンツを、劣化なく高精細なまま楽しむことが可能です。また、最新のHDMI規格に準拠し、4K/60p(*)信号にも対応しました。デジタル4Kビデオカメラレコーダーで撮影した動画や将来の4K放送、4K動画配信サービスなどの4K/60p(*)コンテンツを再生する際にも、既存のハイスピードHDMIケーブル一本で入力できます。スポーツシーンなどの動きの速いコンテンツも、なめらかな4K高画質でお楽しみいただけます。
* 59.94/60Hz
特長③ : 多彩な画質調整と便利機能
色バランスのズレを自動で補正する「オートキャリブレーション」機能
長時間使用する中で、プロジェクターの色バランスには少しずつズレが発生します。それを補正するのが「オートキャリブレーション」機能です。本体に内蔵されたカラーセンサーが投射光を解析し、初期状態からの色バランスのズレを判定。本体メニュー画面から「オートキャリブレーション」→「調整」を選択するだけで、ホワイトバランスなどカラーマネジメントを補正します。別売の光学センサーやパソコンなどは不要なため、手間なく簡単に高品位な4K映像をご堪能いただけます。また、「プリチェック」機能により色のズレ度合を数値で確認できるため、キャリブレーションが必要な状態かを確認することもかんたんです。
2D/3D専用の設定がおこなえる「9種類のピクチャープリセット」
シネマ フィルム 1:最高画質といわれるマスターポジフィルム(ダイナミックレンジの広い、透明感のある画質)を再現する画質設定です。
■シネマ フィルム 2:「シネマ フィルム 1」をベースに、実際の映画館の映像美を再現する画質設定です。
■リファレンス:コンテンツのもつ画質そのものを忠実に再現したい場合や、調整のない素直な画質を楽しむのに適した画質設定です。
■TV:テレビ番組やスポーツ、コンサートなどのビデオ映像に適した画質設定です。
■フォト:デジタルスチルカメラなどの静止画に適した画質設定です。
■ゲーム:ゲーム用にメリハリのある色再現や応答性に優れた画質設定です。
■ブライトシネマ:リビングルームなどの明るい環境で、映画を見るのに適した画質設定です。
■ブライトTV:リビングルームなどの明るい環境で、テレビ番組やスポーツ、コンサートなどのビデオ映像を見るのに適した画質設定です。
■ユーザー:お好みに合わせた画質に調整、設定し、保存できます。お買い上げ時は「リファレンス」と同じ設定になっています。
きめ細かな画質調整が可能な「11種類のガンマモード」
従来の3管式プロジェクターの画質調整機能を継承。より高度な画質チューニングを可能にする11種類(10種類+OFF)のガンマモードを搭載しました。これにより、映像コンテンツや部屋の視聴環境に合わせて、画質をきめ細かくつくりこめます。
■ガンマ1.8-2.6:映像の明るさが「明⇔暗」で定量的に変化していきます。
■ガンマ7:フィルムのガンマカーブに準じた設定になっています。
■ガンマ8:メリハリのある画質になります。リビングルームなどの少し明るめの環境でご覧になる場合に選択してください。
■ガンマ9:「ガンマ8」をより明るくした画質になります。
■ガンマ10:メリハリのある画質になります。リビングルームなどの少し明るめの環境でTV番組などをご覧になる場合に選択してください。
■切:ガンマ補正を行いません。
4K放送に対応するためのHDCP2.2 & 18Gbpsの入力信号(伝送帯域)に対応したHDMI入力端子を2系統装備
4K放送に対応するためのHDCP2.2対応HDMI入力端子を2系統装備。4K放送や4K配信など、さまざまな4Kコンテンツが楽しめます。また、最新のHDMI規格の4K60P 4:4:4 各8bit、4:2:2 各12bitおよび4K24P 4:4:4 各12bitなど、18Gbpsの4K映像入力が可能。鮮やかな色調と細かな階調をお楽しみいただけます。
セッティングの幅を広げるレンズシフト機能と2.1倍ズームレンズ
2.1倍の電動ズームを搭載し、部屋のスペースに応じて投写距離をフレキシブルに調整できます。また、レンズシフトにより本体の設置場所はそのまま、投写画面を上下左右に移動できます。
■垂直方向(上)80%/(下)80%:スクリーンの高さの80%をスクリーンセンターから上に、80%をスクリーンセンターから下に動かすことが可能。
■水平方向31%:スクリーンの幅の31%をスクリーンセンターから左右に動かすことが可能。
かんたんにシネマスコープサイズを視聴できる「ピクチャーポジション」
多くの映画は、シネマスコープ比(2.35:1)でフィルム化されています。映画館と同じような臨場感を味わうなら、シネマスコープサイズでの視聴が最適といえます。しかし、シネマスコープサイズのスクリーンをお持ちでも、プロジェクターの映像をシネマスコープ比で投影するには、高価なアナモフィックレンズを使用したり、レンズ・ズーム・シフトを使ってサイズや位置を毎回調整する必要がありました。VPL-VW855は「ピクチャーポジション」を搭載し、シネマスコープサイズをかんたんに設定して記憶させることが可能です(*)。さらに、通常の16:9やビスタサイズなど、最大5つの画面サイズをメモリーでき、リモコンですぐに呼びだせます。
* シネマスコープサイズスクリーンが必要になります
低遅延でストレスなくゲームを楽しめる「遅延低減モード(*)」
画像処理で発生する映像遅延を短縮することで、ストレスのない快適なゲーム体験を実現。シビアなタイミングが要求されるゲームであっても、プレイヤーの意図をダイレクトにプレイに反映することが可能です。
* 画質モード「ゲーム」設定時。または、画質設定のエキスパート設定内低遅延モード「入」時